皆さんこんにちは!!矢島酒店スタッフの小林です!
本日は「本格焼酎の日」ということで‟日本が誇る蒸留酒、焼酎”についてお伝えしていきたいと思います。
そもそも、「本格焼酎の日」とは何ぞや?ってところですよね。先月の10月1日「日本酒の日」はご存じの方も多いかと思います。
この日が制定されたのは1987年9月のことで、本格焼酎を啓蒙や理解を促進するために九州の本格焼酎生産者の団体が設けたものです。その年の新酒が飲めるようになるのが11月1日前後であることに由来するとのこと。
焼酎の誕生
日本の焼酎は元々15世紀頃の蒸留の技術が当時の琉球王国に到来し、泡盛が造られたことが起源とされています。そこから鹿児島に技術が流れ、江戸時代には薩摩藩主の島津斉彬が甘藷(さつまいも)の栽培を奨励し酒にすることを提案することで瞬く間に芋焼酎が広まりました。
島津斉彬といえば、NHKの『西郷どん』にも登場し、優れた人物として描かれていましたね。そもそも渡辺謙さんの演技が本人にしか思えない迫力でいつも見入ってしまいました。
薩摩藩島津家別邸「名勝 仙巌園」からの景色
そんな焼酎も原料は米や芋、麦など今では様々な物が原料として蒸留されています!これもまた奥が深いところです・・・
焼酎と日本酒の違い
焼酎と日本酒の違いとして、やはり原料(芋・米・麦・黒糖など)と、上槽ではなく蒸留する工程が大きな特徴です。加えて、アルコール度数も違いますね。
蒸留の方法にも種類があり特定の条件で蒸留されたものだけが「本格焼酎」と名乗ることができます!それ以外はホワイトリカーや甲類焼酎と呼ばれ馴染みのある連続式蒸留の焼酎になります。
焼酎の味わいも多様で、芋なら南国フルーツのような香りがするものや、しっかりと芋の香りがするもの、米なら吟醸香を楽しめるものや、麦なら香ばしい味わいのものなど、幅広く楽しむことができるのも魅力です!
飲み方も様々で楽しみ方法は多いので、後ほど紹介させていただきます!!
いざ!焼酎蔵に!!
焼酎の事を深く知りたいっ!!それなら本場に行くのが一番だと思い、相談したところ鹿児島まで焼酎造りの見学に伺う機会をいただくことに。今回は3か所の焼酎蔵様にお世話になりました。
まずは「フラミンゴ」や「いも麹芋」「安田」などでお馴染みの国分酒造様
https://www.yajima-jizake.co.jp/products/list.php?category_id=150
山の森林の中に見える国分酒造の文字。蔵の足元には田に育った稲が風になびいていました。事務所を訪ね優しさや温かさを感じる笹山 護さんに蔵を案内していただきました。
ここで芋きりを行います
もろみの様子
蔵の中は既にフラミンゴオレンジの様な香り。これは実際に仕込みに使われているサツママサリという品種のサツマイモの香りだそうです。芋からこんな香りがするなんて、芋の概念が覆されます。笹山さんの計らいで芋切りを体験させていただいたり、杜氏の安田さんにもお会いし蒸留の奥深さや終わらない探求も伺えて貴重な時間となりました!
もうすぐ予定されている「安田」の入荷が楽しみです!!【11月15日発売予定】
2件目は「なかむら」で愛される酒蔵、中村酒造場様
https://www.yajima-jizake.co.jp/products/list.php?category_id=138
大雨の降る中、住宅地に紛れるように佇む中村酒造様にたどり着きました。蔵の近くは雨でも関係なく芋の香りが漂います。蔵の前で待っているとよどんだ天気と打って変わって爽やかな笑顔で中村 慎弥さんが出迎えてくれました。
煙突が特徴的で情緒と歴史を感じる酒蔵。
驚くことに麹は全て蓋で行います。手造りへのこだわり。
沸々と非常に元気なもろみ。日本酒のもろみよりも激しく湧いていたのでは・・・
あるべき自然な環境にこだわり、今までの歴史や生い立ち、そのすべてが詰まった焼酎を造り出してるのがここの焼酎。美味しいけど味だけじゃないところを本気で大切にしてるのがわかる熱量でお話をさせていただきました!また先日発売され即完売した三種混合麹。この焼酎にたどり着くまでのストーリーはこのブログだけじゃ収まりきらないほどの濃い想いが詰まっています!
造りや想いに一切の妥協がない慎弥さんの焼酎をぜひお楽しみください!!
そして熱が高まりすぎて一緒の写真を撮り逃してしまいました。泣
最後は二日目にお邪魔しました西酒造様
https://www.yajima-jizake.co.jp/products/list.php?category_id=483
誰しもが耳にしたことがあるであろう「富乃宝山」で有名な焼酎を造る蔵になります!!前日とは打って変わり桜島もしっかり姿を現す快晴な天気。非常に大きな蔵のわきにある綺麗で上品な応接間で案内してくださったのは有馬 健晃さん。
応接間と黄金千貫
蔵人が洗い終わった芋を丁寧にカットしていました。
天使に誘惑が眠る樽。ここで10年の時を経て瓶詰めされる。
蔵の広さや設備。全てが驚く規模のものでした!銘柄ごとにタンクや臺があったり、「天使の誘惑」が眠っている樽の部屋も圧巻の景色・・・人の手が必要なところは丁寧に行い、高度な蒸留技術を実現するための設備。どれも最先端をいく焼酎造りを目の当たりにすることができました!
飲み比べ(実際には運転なので香りのみでしたが。泣)もさせていただき、それぞれの個性の違いがはっきりととらえることができ、また一つ学びとなりました!!
焼酎を飲んでみよう!!
焼酎の楽しみ方は多種多様!ストレートやロックでそのままの味わいを楽しむのも良き!!フルーティーなものやフローラルなものであれば炭酸割りで爽やかにゴクゴクと!!お湯割りはアルコールをまろやかにし、香りを豊かに楽しめます!
お店ではスタッフが焼酎ごとにオススメな飲み方もご案内いたしますのでお気軽にご相談ください!!
今年の「本格焼酎の日」はお気に入りの一杯をを探してみてはいかがでしょうか??
11月1日は焼酎でカンパ~イ♪