【日本酒コラム】お酒を飲む温度

【↓前回はこちら↓】

【日本酒コラム】お酒の保管

前回予告したように’お酒の温度’をテーマにしたいと思います。

食品や飲料は口にした温度で感じる味わいが変わります。

日本酒も冷やして飲むのと温めて飲むのでは全く違う味わいになります!

簡単に言えば冷えていれば‘さわやか’で‘スッキリ’に感じられ、暖かいと‘甘み’や‘うまみ’を強く感じます。

ということで今回は温度を変えて2本のお酒を飲んでみました。

◆昇龍蓬莱 きもと特純 濃醇極甘 槽場直詰生原酒

◆にいだしぜんしゅ オーガニック きもと純米 O.K 蔵付 木桶仕込み

まずはお店の冷蔵庫から取り出したキン冷え状態で飲んでみました。

・昇龍蓬莱→リンゴやオレンジ、レモンが合わさったような甘みと酸味がなめらかに感じられる。

・にいだしぜんしゅ→ほのかな旨味とここちよい渋さがある。

4合瓶だと多くの方は冷蔵庫に保管されると思うので、皆様も簡単に感じられる味わいだと思います。

お次はお燗で飲んでました!

まずは右のちろりにお酒を注ぎます。

そして真ん中の容器にポットから熱湯を注ぎ、先程のちろりをinします。

これでちろりがお湯に浸かっている状態になるので、中のお酒がだんだんと温まってきます。

アチチまではいかない45度ほどで飲んでみました。

・昇龍蓬莱→飲み始めはピリリと刺さるように酸が際立っていたが、すぐに体温となじむ。冷たいときに感じた複雑な甘みではなくふくらみのある柔らかな甘みが広がりました。

・にいだしぜんしゅ→口の中でお酒との一体感がある。リンゴのようなやわらかな甘みが、じんわりと染み渡りました。

やっぱり体温近くまで温めると体になじむやさしい味わいになりますね。

 

このように温度を変えることでどちらのお酒も感じる香味が変わっていました。

少し手間をかけていつもと違う飲み方をしてみると楽しいと思います。

「こう飲まなきゃいけない」といった決まりはありません!
自分の好きなようにお酒を楽しみましょう!