いつも矢島酒店をご利用いただきまして誠にありがとうございます。
このお知らせができる日を待ち望んでおりました…!
この度、山梨県山梨市のワイナリー「共栄堂」のお取り扱いを開始いたしました。
「共栄堂」、そしてそれを生み出す小林剛士氏は、日本ワインを日頃から楽しまれている方であれば、一度は耳にしたことがあるであろう、日本ワインシーンを牽引する存在です。
正直、日本酒や焼酎をメインお取引をしている我々にとって、お取引をお願いすることすらためらってしまうほど。
一方で、ワイン担当である私自身が日常的に楽しみ、その魅力を強く実感しているこのワインを、自分の言葉と責任でお客様にお届けできないことに長い間もどかしさを感じておりました。
そして今回、造り手である小林剛士氏にご縁をいただき、お取り扱いが実現したことは、「自分たちが本当に良いと思ったもの、届けたいものを扱えるようになった」という大きな一歩だと感じています。
実は今回のお取引に至るまでの過程で、ワイナリーの現場に足を運び、実際の作業をお手伝いさせていただく機会がありましたのでその様子をご紹介させていただきます。
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2025年9月、新宿駅から特急に乗り、ワイナリー最寄り駅である「塩山」へ。
収穫は朝6時からということでこの日は前乗り。
「塩山」は、すぐ隣の勝沼エリアと並び、日本を代表するワイン産地のひとつです。

駅から見える奥秩父山塊(おくちちぶさんかい)。
そして翌朝、この日は契約農家である武藤さんの圃場にて、甲州の収穫を行いました。

頭上に広がる甲州の房を、農業用ハサミで一つひとつ切り取っていきます。茎が柔らかいため、強く力を入れずとも軽やかに切り落とすことができます。
収穫したブドウは台車の上のパレットに載せ、圃場の奥へと少しずつ進んでいきます。
パレットを広げる人、台車を動かす人、ブドウを収穫する人——
明確な指示がなくとも、互いの動きを見ながら自発的に役割を果たしていく様子は、まさに人海戦術を体現しているかのようでした。
最終的には15人がかりで約4トンの収穫となりました。
実はワイン用ブドウの収穫は初めてでしたが、皆さんのご指導と明るく力強いお声がけのおかげで、作業を進めることができました。
またこの場には、日本ワインシーンを牽引する造り手や酒屋の方々が集まっており、大変身の引き締まる思いでした。
1時間半で4tの甲州を収穫。このままワイナリーへ直行します。
ワイナリーへ着いてからもまだまだワイン造りは終わりません。
ここからは、運び込まれたブドウを手作業でベルトコンベアに移し替え、大型のタンクやプレス機へと送っていきます。
房のまま切り取られたブドウが積まれたパレットは意外と重量があり、こうした力仕事の場面では、酒屋で培ってきた体力と筋肉が大いに役立つ瞬間でもあります。
また、その日のうちに使用したパレットの清掃に加え、清掃に使用した機材の手入れも行います。
これは日本酒造りにも通じる点だと思いますが、機材を常に清潔に保つことが、「良い酒造り」に繋がるのだと実感しました。
作業の合間には、ワイナリーの設備や現在仕込んでいるワイン、さらには仕入れたブドウにまつわるエピソードなども伺い、現場でしか得られない貴重な時間を過ごさせていただきました。


私もメッセージを書かせていただきました。
そしてなんとお昼は小林さんが作ってくれたカレー!

スパイスから丁寧に作られたカレーとサフランライス。とても美味しかったです。

搾ったばかりの甲州。朝から動き回った身体に沁みます…
お昼休憩の後は一緒に参加した皆さんを見送り、私はもう少し畑仕事をお手伝いさせていただきました。
午後の移動先は自社農園。今度はカベルネ・ソーヴィニヨンの収穫です。
甲州と比べ、茎の部分が硬く・短いのが印象的でした。

小粒で実同士がぎゅっと詰まっています。

見渡す限り山に囲まれたこの景色を見ると山梨を実感します。
この日は朝6時からの収穫を経て、15時半まで現場にご一緒させていただきました。
収穫から醸造まで、あらゆる工程において実践経験のない私に対しても、小林さんは「どんどんやらなきゃ」と、忖度なく背中を押してくださいました。その言葉のおかげで尻込みすることなく、畑作業から醸造に至るまで前のめりに取り組むことができました。
同時に、”テーブルワイン”と表現される「共栄堂」のワインが、どのようにしてこの価格を実現し、多くの人に愛されているのか——
その輪郭に、わずかながら触れることができたように感じています。
一番上の一番左、顔が見えてないのが小林さんです。笑

全ての作業を終え、ワイナリーから見た景色を私は一生忘れないと思います。
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今回入荷となるのは2025年製造、春リリースの3種類🌿

写真は裏ラベル。後日、表ラベルの付いたボトルをご紹介させていただきます。
「共栄堂」の特徴の一つとして、商品名が記号や数字の配列で表記されていることが挙げられます。
これは、”文字から得られる固定概念を一旦外して、自由にワインを楽しんでほしい”という想いから。
また、ヴィンテージごとに異なるエチケットも大きな特徴です。
アーティストとのコラボレーションに加え、近年ではスーツを仕立てるテーラーや伝統工芸など、“文化の担い手”との協働によって生み出されるオリジナルデザインにも、ぜひご注目ください。
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・共栄堂 各種
