なぜ、この酒は生まれたのか ───
今回の主役級の酒米が3種類使用された前代未聞の別誂酒は、実は“想定外の出来事”から生まれました。
.
.
.
私たち矢島酒店が日頃より強い信頼を寄せている千葉県の酒蔵、寒菊銘醸。
日本酒業界において常に新たな価値を生み出し、0→1を体現してきた蔵元です。
その寒菊銘醸が『尊敬する蔵、そして人』として名前を挙げる存在───
それが、山形県の地にて「栄光冨士」を醸す冨士酒造。
革新的なモチーフと確かな醸造技術で業界の先頭を走り続けるその姿勢に
「この蔵であれば、きっと新しい価値を持った酒が生まれるのではないか」
そんな確信にも似た思いを抱き、今回のオリジナル別誂酒の醸造がスタートしました。
「初めて」の重み
蔵元にとっても、直接オーダーによるプライベートブランドは初の経験。
「プレッシャーと同時に、気合いが入りました。」
そう語るのは、冨士酒造に勤めて20年の加藤宏大杜氏。

左:今回の別誂酒への想いを語ってくださる加藤杜氏
想定外が導いた、前例のない設計
そして、今回のオリジナル別誂酒では、「山形のトップ酒米によるおりがらみ酒を造りたい」という矢島の想いから始まり、
「酒未来」と「雪女神」を使用したおりがらみ酒を目指して醸造が進められました。
しかし、仕込みの終盤、思いがけない出来事が起こります。
本来『おりがらみ』として仕上げる予定だったにも関わらず、
澱を絡める前にそのまま搾られてしまったのです。
予想外の知らせに思わず頭を抱えた一同でしたが、
この想定外の出来事がこの別誂酒をさらに特別なものにしました。
加藤杜氏が選んだのは
“仕込んでいた愛山の澱を一部加える“という判断。
搾り終えた後の酒に、改めて澱を加えるという異例のアプローチ。
一本のタンクに、最後のひと手間を加えることで、この酒にしかない奥行きと個性が生まれました。
まさに、想定外の出来事が導いた”特別な一本”。
さらに、栄光冨士にとっても2種類の酒米を用いた酒造りは過去に例があるものの、
3種類の同時使用は今回が初の試み。
蔵にとっても、そして日本酒業界においても、類を見ない一本に仕上がったと感じています。

2月中旬に発覚した「通常の搾りでの上槽完了」がまさかの奇跡を生み出しました。

写真 中央:加藤有慶社長 右:加藤宏大杜氏
矢島酒店という存在
どんなイメージですか?という質問に対して、
「売れる酒屋。覇気がある。」
加藤杜氏からいただいたのは、シンプルながらも印象的なその言葉。
蔵元の信頼をしっかりと受け取り、このお酒を魅力をみなさまにお届けしたいと思っています。
「栄光冨士」加藤杜氏から飲み手の皆さまへ
「この3種類の酒米の可能性を、ぜひ感じてほしい」
そして最後に、こんな言葉も添えられました。
「今から、来年のコラボレーションが楽しみです」
今回だけで終わらない、次へと続く可能性。
この一杯には、その始まりが詰まっています。
【ご注文はこちらから】
・栄光冨士 ≪矢島酒店別誂≫ 酒未来×雪女神×愛山 純米大吟醸 おりがらみ 無濾過生原酒
