栃木県「仙禽」による勉強会を行いました!

いつも矢島酒店をご利用いただきまして誠にありがとうございます。

先日、栃木県より「仙禽(せんきん)」11代目蔵元である代表・薄井一樹氏にお越しいただき勉強会が行われました!

薄井さんにお会いするのは2023年2月の蔵見学以来!(その時のブログはこちらから)

昨年11月に大規模なリブランディングが行われた「仙禽」。
コンセプトは『江戸帰り』。
そのまま繁忙期に入ってしまった当店ではその理解を深める機会を逃しておりました…

 

というわけで、今回は薄井さんに馬込沢の店舗までお越しいただき、しっかり腰を据えて「仙禽」に向き合います。

今回大きく打ち出されたコンセプトである『江戸帰り』。

この『江戸帰り』は「農業」「技法」「思想」といった3つの柱に分けられます。

中でも私がキーワードと感じたのは「亀の尾」。
あらゆる酒米の祖ともなる歴史の長い米ですが現在、流通している亀の尾は現代の気候に順応すべく進化したため、”祖”となる亀の尾とはまた異なる遺伝子構造を持ちます。
仙禽はこの”祖”となる亀の尾を復活させるべく、10年という長い年月を掛けて亀の尾の栽培に取り組んできました。

現在のラインナップにはまだ山田錦や雄町が含まれていますが、今後この亀の尾がどのように表現されていくのが楽しみでなりません!


農業や今後の酒業界についてかなり切り込んだ話も。


資料を深く読み込むスタッフ。

 

さて、現在「仙禽」は「モダン」「レトロ」「クラシック」「鶴鳴(かくめい)」で構成されています。

ここでは簡単にそれぞれの違いをご紹介させていただきます!

========

◆モダン:生(零式)、火入れ(壱式)、おりがらみ(弍式)、発泡(参式)とバリエーション豊か。季節に応じて様々な味わいが楽しめるキャッチーなシリーズ。

◆レトロ:雄町を使用。蔵としても”原点回帰”を意識した仕上がり。酸が高くドライに感じる。

◆クラシック:仙禽が最も得意とする亀の尾で仕上げられる。比較的香りが高く、熟れた果実のニュアンスを感じる。

◆鶴鳴:「醸(かもす)・麗(うらら)」は貴醸酒。さらに今期の「麗」は七段(!)で仕込まれてるそう。圧倒的な手間と心血を注いで造られたまさにフラッグシップを名乗るにふさわしい面々。

========

ここまでしっかりと各シリーズの違いについて学んだところで実際にテイスティングを行なっていきます!

 


圧巻のラインナップ…!!!


(テイスティングには国際規格のINAOワインテイスティンググラスがおすすめ!)

 


感じた疑問点や感想はその都度薄井さんに確認できるのがありがたい。

 

そして、一通りテイスティングした後は…

\ お弁当タイム!! /

スタッフそれぞれお気に入りの一杯をグラスに注いでいきます。


私は「鶴鳴」シリーズの中で比較的ドライに造られている「仙禽一聲(いっせい)」から!


食事に合わせるなら「レトロ」でしょ!なスタッフも。


矢島が「うまい」を連呼してた一本はこちら

 

今回、総勢11人で勉強会に参加させていただきましたが一人一人が色々な感情や感想を持ったと思います。
ここに書ききれない学びがたくさんありましたので店頭にお越しの際はぜひ各スタッフの生の声を聞いてみてください!

薄井さん、この度は本当にありがとうございました!